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上手な申し送りのコツ

クリップボードとペンを持つ笑顔の介護職人
どのような職場でも仕事がスムーズに進むために欠かせないのが確認、報告、連絡です。特に介護などのシフトで入る仕事では、これらを確実に「伝達」するということが大切です。このことを介護業務の中では「申し送り」と呼びます。

申し送りは利用者に適切な介護を提供するために毎日行われています。介護現場で働くうえで重要な「申し送り」を上手に行うコツを押さえておきましょう。

申し送りの心得とコツ

高齢者の女性と笑顔で話しをする介護職員
申し送りで最低限必要なことは2つです。
  • 正しく伝えること
  • 相手が理解できるように意識すること
この2つを心得ておくことで明確な申し送りができます。

また、申し送りを受ける側も、相手が何を言わんとしているのかを考え、疑問点を解決しておくということが必要になります。

介護の職場では、
  • 利用者のこれまでの様子や変化
  • どのように関わってきたか
という個別の特性を押さえ、起こりえる事柄を想像しておくことも申し送りをする側、聞く側にも求められます。


訪問介護のように1対1の在宅介護の現場と施設介護のように1人の利用者に対して複数の介護士がかかわる場合とでは、申し送る内容に違いがあります。

そこで、介護の場に合った上手な申し送りについて詳しくみていきましょう。

在宅介護の場合

車いすに乗った高齢者の男性を車に乗せようとしている様子を再現した模型
在宅介護における申し送りで想定されるパターンは、大きく分けて2つあります。

訪問介護サービスの場合

1つは訪問介護サービスを行う訪問介護員、いわゆるホームヘルパー同士の申し送りです。ヘルパー同士の申し送りで必ず伝えたい項目は、特変事項や利用者からの希望などです。健康状態で気になる様子がある場合も必ず伝えます。

また、サービス時間内にできなかったことがあれば必ず、次回訪問の際にフォローする必要があれば行ってもらいたい内容など伝えます。

訪問介護の現場は、ヘルパー同士が顔を合わせて申し送りをすることは少ないのが特徴です。多くは、各利用者宅に申し送りノートを用意しています。申し送りノートに書き込み、次回の訪問サービスを行う前にその利用者の申し送りノートに目を通します。

そのため、上手な申し送りのコツは、
  • 申し送りたい内容を簡潔にかつ正しく伝える
  • ズバリ要点がわかるように簡単に書く
を、心掛けることです。

デイサービスの場合

2つ目は、在宅介護といっても施設で介護を行うデイサービスの申し送りは、介護職のほかに、家族への申し送りが必要になります。

朝、利用者を迎える際、家族からの申し送りに傾聴します。家族からの申し送りは必ずあるわけではありません。昨日は体調が悪かった、病院の検査で異常はなかったなど申し送りを聞いたら、デイサービスの職員間で必ず申し送り情報を共有します。

逆に、送りの際は、デイサービスから家族への申し送りを一言添える程度で行います。
デイサービスの利用中に健康状態に気になる点があった場合やオムツや着替えの補充など、必要な事項を送迎の際に一言家族へ伝えます。

送迎の時間は、交通状態などに影響され、時間に追われることが多いので短い時間で必要なことを伝えることが求められます。家族への申し送りは一言添える程度でまとめておくことが、上手な申し送りのコツです。

送迎の担当になったときには、申し送る事項をメモしておくと忘れずに伝えることができます。

必ずメモをとる習慣をつけることも上手に申し送りを行うコツといえます。

では、介護士間での申し送りは?というと、利用者を迎える前と帰宅後に行います。

朝の申し送りは、その日の業務の進行、分担の確認、利用者の注意点、確認事項などを簡単に行います。朝の申し送りは、介護士が皆、共有の意識で介護を行う為の確認になります。

利用者が帰宅した後の申し送りは、その日の利用者の様子を共有します。自身が知った情報や様子は介護士間で必ず共有することが大切です。

申し送りを行う時間は限られています。そのため、簡潔に要点が伝わるように意識して行います。

必ず伝えたいことを箇条書きにメモして申し送りに参加することも上手に申し送りも行うコツです。

施設介護の場合

車いすに乗った高齢者の男性を押して歩道を歩く介護職員の女性
施設介護の場合は、早番、日勤、遅番、当直というシフトで業務に入ることがほとんどなので、シフトの変わり目の申し送りが確実に出来ることが重要です。

一般的に、介護施設において大きく時間をとれる申し送りは朝夕の2回です。日勤帯が出勤する時間帯の朝の申し送り、そして夜勤帯が出勤する夕方の申し送りです。

この2回の申し送りについて上手に申し送りを行うコツを紹介します。

朝の申し送り

施設介護の朝の申し送りは、各部署からの参加もあり1日のうちで最大人数が顔を合わせる場です。

内容的にも1日の始まりのメインの申し送りになります。前日からの申し送り、夜勤帯での様子、当日の予定を確認しあう重要な時間です。

朝の申し送りは、前日の日勤帯からの申し送りに加え夜勤帯についても伝えなければいけません。伝える内容も、経過している時間も長いということになります。

朝の申し送りのコツ

申し送りのポイントとしては、時系列ごとに起きた出来事を伝えましょう。大きな出来事があって強調したいことがあっても初めて聞く側としては、印象に残ること以外を意識出来なくなってしまうことが考えられるからです。

大きな出来事以外の必要な申し送り事項がおろそかになってはいけないので、申し送りに参加している誰もが共通して認識しやすいように「時系列にどんな出来事が起きたかを伝える」ということを意識しましょう。

その上で、特に伝えたいこと、伝えて引き継いでいくケースについて詳細に申し送りをしましょう。

但し、本当に最重要ですぐにでも申し送りで伝えたい、直ちに伝える必要があるという事案ではその重大性を前置きして皆に伝えるようにしましょう。

夕方の申し送り

夕方の申し送りは、日中の懸案事項を夜勤帯に引き継いで様子をみてもらうということも多いです。夜勤帯は職員の数も少なくなるため、利用者の日中の様子や経過観察、健康観察が必要な点を明確に伝えることで安心安全の夜勤帯の介護を行うことができます。

そのため、具体的に利用者の様子を伝える必要があります。

夕方の申し送りのコツ

利用者の心身の状況によって、押さえておくポイントがあります。

不安要素のある利用者の場合、体温の変化や排尿・排便回数など数字的なこと、認知症のため不安定さがみられる方については、日中の様子や言動について伝えることを心掛けておくことです。

また、夜勤帯で緊急事態が想定されるときは、カルテに記載されている基本情報の確認や、相談員やケアマネージャーと日中のうちに連携して、夜勤帯の職員に対応の方法や流れを伝えておくと良いでしょう。

どの時間帯にも共通する申し送りのコツ

朝夕の申し送りの他に、早番や遅番がシフトに入る際も申し送りが必要です。どの時間帯の申し送りにおいても必要なことは、「確実に伝え共有して理解してもらう」ということです。

そのためには、皆が顔を合わせて口頭で申し送りを受け、聞く側はメモをとるという方法が、アナログではありながら確実な方法です。

しかし、介護施設では常時誰かが利用者の介助に入っているという状況にあります。そのため、顔を合わせて申し送りを受けることが出来ない介護職員もいます。

そこで、申し送りに「抜け」が起きないよう、口頭で行う申し送りとは別に同じ内容を「申し送りノート」に記載するというような工夫が大切です。

ICTの活用が成されている職場ではそれがタブレット端末、パソコン上であるということもあるでしょう。どのようなツールであっても、見た人が申し送り内容を理解したというチェック欄があると全員が共有したということが一目瞭然となります。

そして、介護主任やその日の介護リーダーなどがチェック欄をみて、確実に皆に申し送りがされているかを確認、フォローするという方法がおすすめです。

共通する申し送りのコツは、介護士ひとりひとりが「申し送りを漏れなく確認し共有するという意識を持つこと」です。

まとめ

「申し送り」は介護の現場においては欠かせない重要な業務の1つです。長く話して全てを伝えれば良いということでもなく、要約しすぎないことも大事です。

シフト毎に介護士の顔ぶれが変わっても、利用者に必要な介護を確実に行う為に、上手に申し送りができることが理想です。

そのためには、申し送りの具体性、事実と想像が混在しないこと、最終的に皆の理解が共通であることが大切です。職場や場面にあった方法で、皆が良いと思う方法でノートやチェック表、電子機器などを上手に活用し情報を共有しましょう。
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